【コラム】ユナニマス・スプリット・マジョリティデシジョン

格闘技(特にMMAやボクシング)の判定は、3人のジャッジが点数をつけて多数決で勝者を決めます。その中でよく聞く ユナニマス・スプリット・マジョリティデシジョン は、すべて「判定勝ち」の種類を表しています。

1. ユナニマスデシジョン(Unanimous Decision / 全会一致判定)

  • 意味:3人のジャッジ全員が同じ選手を勝者にした場合。
  • イメージ:文句なしに「こっちが勝ちだ」と3人全員が一致。

  • 選手A vs 選手B
    • ジャッジ1:30-27(Aの勝ち)
    • ジャッジ2:29-28(Aの勝ち)
    • ジャッジ3:30-27(Aの勝ち)
      → 全員がAを支持 → ユナニマスデシジョンでAの勝ち

2. スプリットデシジョン(Split Decision / 割れ判定)

  • 意味:ジャッジ2人がA、1人がBに入れ、2対1で勝敗が決まるケース。
  • イメージ:試合が拮抗していて、見方によって意見が割れた判定。

  • 選手A vs 選手B
    • ジャッジ1:29-28(Aの勝ち)
    • ジャッジ2:28-29(Bの勝ち)
    • ジャッジ3:29-28(Aの勝ち)
      → 2人がAを支持、1人がBを支持 → スプリットデシジョンでAの勝ち

3. マジョリティデシジョン(Majority Decision / 多数判定)

  • 意味:ジャッジ2人が同じ選手に入れ、もう1人は「引き分け」と判定したケース。
  • イメージ:「勝ちは勝ちだけど、全員がそう思ったわけじゃない」判定。

  • 選手A vs 選手B
    • ジャッジ1:29-28(Aの勝ち)
    • ジャッジ2:29-28(Aの勝ち)
    • ジャッジ3:28-28(引き分け)
      → 2人がAを支持、1人は引き分け → マジョリティデシジョンでAの勝ち

まとめ(イメージ表)

種類ジャッジの判定例特徴
ユナニマスデシジョン3人全員A全会一致の勝利
スプリットデシジョン2人A、1人B意見が割れた接戦
マジョリティデシジョン2人A、1人引き分け多数支持だが全会一致ではない

👊 つまり、3人のジャッジの「誰がどちらに入れるか」で呼び方が変わるだけで、すべて「判定勝ち」の一種なんです。