ギロチンチョークとは?
- 相手の 首を自分の腕で抱え込み、喉元を圧迫して絞める技 です。
- 主に 総合格闘技(MMA)やブラジリアン柔術(BJJ) でよく見られる絞め技のひとつ。
- 名前の「ギロチン」は、首を刎ねる処刑器具のギロチンから来ており、相手の首を挟むように極める様子が由来です。
典型的なシチュエーション(例)
① 相手がタックルしてきたとき
- 相手がシングルレッグやダブルレッグでタックル(腰や足を抱えにくる動き)を仕掛けてくる。
- その瞬間に、自分の腕を相手の首に回して前腕を喉に当てる。
- 反対の手で自分の手首や手の甲を掴んでロック。
- 腕を引き上げつつ、自分の体を後ろに倒して相手の首を圧迫する。
👉 これが最もよく決まるシーンで、「タックル潰しのカウンター技」として有名です。
② ガードポジションから
- 相手が自分の足の間(ガードの中)にいるとき。
- 相手の首を腕で抱え込み、同じようにロック。
- 自分の脚で相手の腰をコントロールしながら、後ろに引いて首を極める。
👉 この形は「クローズドガードからのギロチン」と呼ばれ、柔術でも定番。
成功例と注意点
- 成功例: UFCの試合でも、タックルを仕掛けた選手が逆にギロチンで一本負けするシーンは非常に多いです。
- 注意点: 首だけを抱えても力が逃げてしまうため、
- 胸を張るように体を反らす
- 腕で喉をしっかり圧迫する
- 腰と脚で相手を固定する
といったポイントが重要です。
イメージしやすい比喩
- 「相手の首を 腕で縄の輪っかにして絞める」イメージ。
- タックルで頭を下げてきた相手の首を、腕で “引っかけて落とす”罠 のような感じです。
なお、格闘技の文脈によってニュアンスが少し違いますが、基本的に 「フロントチョーク」=「ギロチンチョーク」 として扱われることが多いです。
✅ 共通点
- どちらも 相手の首に腕を巻きつけて喉を圧迫する絞め技。
- タックルに対するカウンターや、ガードポジションからの攻防でよく使われる。
- BJJやMMAの試合では「ギロチンチョーク」という呼び名が一般的。
⚖️ 違いのニュアンス
- フロントチョーク (Front Choke)
- 直訳すると「前からの絞め技」。
- 広い意味で「相手の正面から首を抱えて絞める技全般」を指すことがある。
- 柔道やレスリングなどでは、ギロチンだけでなく類似の正面からの絞めも含めて使われる場合がある。
- ギロチンチョーク (Guillotine Choke)
- フロントチョークの中の代表的な形。
- 特に「片腕を相手の首に回し、もう一方の手でロックする」形を指すことが多い。
- 柔術やMMAではこの呼び名が定着している。
🥋 例
- 柔道の試合解説では「フロントチョーク」と言うことがある。
- MMAやBJJでは「ギロチンチョーク」と呼ぶのが主流。
- つまり「言い方の違い」だけで、技そのものはほぼ同じ。
👉 まとめると、
フロントチョークは広い呼び方、ギロチンチョークはその代表的な具体名 と理解するとわかりやすいです。