「マット・ヒューズポジション」とは、総合格闘技(MMA)でよく使われる片側の相手の腕を自分の足で挟み込んだサイドポジションのことです。元UFC王者マット・ヒューズが得意としたため、この名前で呼ばれています。
基本の形
- 通常のサイドポジションを取る
→ 自分が上になり、相手を横向きに押さえ込む。 - 相手の近い側の腕を、自分の足で挟み込む
→ 具体的には、自分の足を相手の脇の下に差し込み、太ももと床で腕を固定します。
→ これで相手は腕が使えず、片側が封じられます。 - もう片方の腕や頭を自分の腕でコントロール
→ 相手は防御が制限され、パンチやエルボーなどの打撃が入りやすくなる。
例:試合での使われ方
- マット・ヒューズ vs フランク・トリッグ
ヒューズはこの体勢から相手を強烈に押さえ込み、腕を無効化しつつグラウンド&パウンドで試合を支配しました。 - 相手の腕を挟み込んでしまえば、腕十字やキムラといった関節技への移行も可能です。
分かりやすいイメージ
- カニバサミに近いけど、立ち技ではなく寝技の片腕バージョン
- 相手の「片腕を机の引き出しに閉じ込めてしまう」ような状態。
机に挟まれた腕は抜けないので、相手はもう片腕だけで戦わざるを得ません。
この体勢は、相手の腕を潰して攻防を大きく制限できるため、MMAでは非常に有利なポジションとされています。