【コラム】フィーダーショー(feeder show)

「フィーダーショー(feeder show)」とは、大きな大会や本戦(メインイベント)への登竜門となる興行のことを指します。特に格闘技やプロレスの世界でよく使われる言葉です。


🥊 分かりやすく言うと

たとえば、学校の部活で例えると「全国大会(本戦)」に出るための「地方大会」や「予選会」のようなものです。
まだ無名の選手や新人選手が経験を積み、有名大会に出場するための実績を作る場、それがフィーダーショーです。


💡 具体例で説明

例:海外の総合格闘技(MMA)の場合

  • 世界的な団体「UFC(Ultimate Fighting Championship)」に出るのはごく一部のトップ選手だけ。
  • その前段階として「LFA(Legacy Fighting Alliance)」や「Cage Fury Fighting Championships」などの小規模大会があります。
    → これらがフィーダーショーです。
    LFAで活躍した選手がUFCにスカウトされることも多く、「UFCへの登竜門」と呼ばれます。

例②:日本の総合格闘技(MMA)の場合

  • 大舞台「RIZIN」に出るには、まず「DEEP」や「修斗」などの興行で実績を積みます。
    → これらのイベントもフィーダーショー的な位置づけといえます。

🎯 フィーダーショーの目的

目的内容
若手発掘新しい才能を見つけて、上の舞台に送り出す
試合経験選手がプロとして実戦経験を積む
ファン育成地域・団体のファンを増やし、選手の成長を応援してもらう
スカウトの場大会主催者やマネージャーが次のスター候補を見つける

🎬 イメージで言うと

  • フィーダーショー=「下積みの舞台」
  • 本戦(メインイベント)=「武道館や東京ドームの大舞台」
  • フィーダーショーで結果を出すと、本戦に“フィード(送り込まれる)”される、という意味で「feeder show」と呼ばれます。

「フィーダー(feeder)」という英単語そのものの意味を理解すると、「フィーダーショー」という言葉もよりわかりやすくなります。


🧩 「feeder」の基本的な意味

英語の “feed” は「食べ物を与える」「養う」「供給する」という意味の動詞です。
その名詞形が “feeder(フィーダー)” で、直訳すると:

「餌を与えるもの」「供給するもの」「送り出すもの」

という意味になります。


🏗️ 一般的な使われ方(例)

用語意味
bird feeder鳥に餌を与える装置(=鳥のエサ台)
feeder line本線につながる支線(鉄道・電線など)
feeder school上級学校に進学者を多く送り出す学校(例:大学の付属高校)
feeder team / feeder club上位チームに選手を送り出す育成チーム(例:プロ野球の二軍、サッカーの下部組織)

🥊 フィーダーショーの場合

この “feeder” の「送り出す・供給する」という意味から来ています。

「上位大会(UFCやRIZINなど)に選手を送り出す興行」
“feeder show”(送り出すショー)

つまり、本戦(トップ団体)への人材供給源となる興行というニュアンスです。


💬 まとめ

英語日本語の意味イメージ
feed餌を与える、供給する食べ物をあげる・何かを送る
feeder送り出すもの・供給源育成組織・登竜門
feeder show上位大会に選手を送り出す興行若手の登竜門・下部大会