
木村ロック(Kimura Lock)は、腕を極める関節技の一種で、主に柔術、柔道、総合格闘技(MMA)などで使用されます。正式には「ダブルリストロック」とも呼ばれますが、日本では木村政彦選手がこの技を使ってグレイシー一族のエリオ・グレイシーに勝利したことから、「木村ロック」として有名になりました。
木村ロックの仕組み
- 相手の腕を捉える
- まず、相手の手首を片手で掴む(自分の左手で相手の右手首など)。
- もう片方の手を回して、自分の手首を握る(フィギュアフォーグリップ)。
- 肩と肘に圧力をかける
- 相手の腕を90度に曲げた状態で、自分の体を使って肩をひねるように圧力をかける。
- 極まるポイント
- 相手の肩と肘に強い負担がかかり、タップ(降参)を促す。
例えで説明
「腕をねじるハンドルロック」 👉 木村ロックは、車のハンドルを回すように相手の腕をひねるイメージです。
👉 90度に曲がった腕を固定しながら、テコの原理で肩と肘にダメージを与えます。
木村ロックが有効な場面
✅ ガードの中から
✅ サイドポジションやマウントポジション
✅ トップポジションをキープしながら
MMAでは、相手が防御しにくく、関節を壊しやすい強力なサブミッションとして活用されます。
木村ロックの対策
💡 腕を伸ばすか、自分の体に引き寄せる(相手にテコの力を使わせない)
💡 ポジションを変えて逃げる(ガードを取るか、回転して抜ける)
木村ロックを使う有名選手
- 木村政彦(柔道)
- エリック・ポールソン(キャッチレスリング)
- カウボーイ・ドナルド・セラーニ(MMA)
- ファブリシオ・ヴェウドゥム(MMA)
総合格闘技や柔術では強力なフィニッシュホールドとして、多くの選手が活用しています。