ハーフガードは、柔術や総合格闘技(MMA)で頻繁に使われるポジションの一つです。
ハーフガードとは?
ハーフガードは、相手が自分の片足を挟んでいる状態を指します。これは、ガードポジション(相手を足でコントロールする防御のポジション)の一種ですが、完全なガード(両足で相手を挟む形)とは異なり、片足のみが挟まれている状態です。
状況と目的
- 下の選手(防御側):
- 下から相手をコントロールするために、相手の動きを制限します。
- スイープ(体勢を入れ替える動き)やサブミッション(関節技・絞め技)を狙います。
- 防御を固めて相手のパスガード(ポジションを抜けられる動き)を防ぎます。
- 上の選手(攻撃側):
- 相手のハーフガードを突破して、サイドポジションやマウントポジションを狙います。
- 体重を乗せて相手を抑え込むことで、攻撃のチャンスを作ります。
ハーフガードの特徴
- 防御と攻撃が混在:
- 下側の選手は守勢に見えますが、ここからスイープやサブミッションで一気に形勢を逆転することも可能です。
- 上側の選手はポジションを固めつつ、相手の動きを制限して攻撃の準備を進めます。
- 変化の多いポジション:
- ハーフガードは、柔術の競技でも非常に多くのバリエーションがあり、「ディープハーフガード」「ロックダウン」「Zガード」など、細かい技術の違いが存在します。
- 総合格闘技(MMA)での利用:
- ハーフガードは、柔術の試合だけでなく、総合格闘技でも使われます。特に、下側の選手はここから相手を動かしつつ、パンチや肘打ちを防ぐ動きをします。
身近な例え
ハーフガードを家で例えるなら、「片方の扉が開いていて、もう片方が閉まっている玄関の状態」と言えます。相手(訪問者)は簡単には家に入れませんが、完全にブロックするのも難しい状態です。この「中途半端な隙間」を利用して、相手を押し返すか、逆に完全に入られないようにします。